地下鉄四つ橋線『岸里』駅の東すぐ、西成区役所の
東隣に位置する西成区民センター。昨日の19時から
とある企画が催されようとしていた。主催団体の名は
大阪市を愛し守る西成区民の会
と名乗っていた。その名のとおり…と言っても難しいか。
余が一言、説明するとすれば倫理観は反・維新会…
そう、大阪維新の会はご存じであろう。彼らの主張に
真っ向から反旗を翻す意思を示した西成区民の集会だ。
断っておくと、余は西成区民ではない
。大阪市民では
ある…生来31年と2か月、生粋の大阪市民である。
ただ、余は東成区と天王寺区に在住歴がある…今は
前者のほうに住んでおり、出身地に家族ごと事情により
舞い戻ってきた身である。西成区と言えば、職場の
関連が工場地帯と言われる南津守地区にあるので
無縁ではない。なお、余は大阪市議の方のTwitterを
通じて企画を知った…その方は西成選挙区選出、
自民党の柳本顕氏である。講演をされるのだという…
ほかには、同選挙区選出の民主党・小林道弘市議。
西成区を選挙区の一部とする衆院議員・柳本卓治氏。
そして、平松邦夫大阪市長も公務でご多忙の中、
特別講演を最後にされるのだという。公務をすっぽかし、
維新会の運営にうつつをぬかす橋下徹大阪府知事と
雲泥の差である
。豪華と言えば、実に豪華な布陣だ。
会場は、開場されて開演前にはもう用意された席の
半分以上…6~7割は埋まっておった。開演直前には、
8割方は埋まっていたといっても過言ではない。さて、
講演のトップバッターは柳本氏。市議会議員とはいえ、
実にユーモラスな方だ。夫人は前市長の関係者だったと
され、平松新市政の誕生がキューピットだったとか、
開場を笑いに包ませつつ、しめるところはしめていった。
「独裁者は、大阪市には要らぬ」
誰のことをして、独裁者と痛烈に皮肉ったのだろうか?
もはやおわかりであろう、府知事その人である
。
イベントの前日、府議会はド深夜まで続くほど荒れた。
力で押し切りを図りたい維新会に、それに抗うべく
自民党などの小競り合い。ほとんどは平行線のまま
閉会し、そして府知事は予定通りの行動にようやく
出てきた。噂されたとおり、府知事は自ら辞職して
大阪市長選に維新会系候補として参戦するという。
「予想されたとおりであるにすぎぬ」
平松市長は、速報を受けてこのように答えられた。
あ、脱線した…柳本氏の講演に戻そう。柳本氏には
未だ大阪都構想とは何であるかが理解できぬと
いうのだ。府知事の支持層からすれば、柳本氏の
不勉強によるものでしかないと斬り捨てるだけだろう。
しかし、柳本氏の仰せに余は賛同する。ないというより、
オリジナリティがない…特別区に自主財源が期待できぬ
東京都と全く同じ行政構造にするとしか思えぬからだ。
そして、維新会の市議に聞いても主張が二転三転…
しかし本性は見せたという。やはり大阪市はなくなる。
特別区化するのだという。上記のような行政構造に
なるといっても、過言ではないことがわかるだろう。
1度任せればよいではないか、という主張もある。
しかし、柳本氏は警鐘を鳴らした。そのことにより、
取り返しのつかぬツケを生んでしまってからでは
遅いのだと。遅くなる前に気づかぬか、ということだ。
府知事の府政運営に、とてもではないが賛同できぬ。
決定打は「政治に必要なのは独裁」という、言っては
ならぬ暴言を吐いたことだ。共産主義は非で、逆に
ファシズムが是であるかのような戯言をぬかす輩に
警告すると、余はどちらであれ独裁など断じて認めぬ。
共産主義もファシズムも、所詮は独裁のなれの果て…
経済倫理に関しては、公的介入という点で同類である。
そして、彼らの主張は実にわかりやすい。二元論を
駆使したり、敵を設定して攻め込んだり…実にまあ、
的を突くやり方だ。そのやり口に市民は騙されるな…
柳本氏はこのように主張された。余もそう思う。
政治とは、ライアーゲームである。漫画やドラマ、
映画にもなっただろう…『LIAR GAME』の世界観が
そのままリアルに政治には蔓延っている。それが
まるでわからぬロマンティストも多すぎて困る
。
反・維新会で結託して、平松市政の存続こそが
現状でベターな選択だとも主張された。新市政の
誕生直後は反旗を翻していても、現在はもはや
反旗の矛を収めた支持層とているのだ。その証が
大阪市の累積赤字の縮小であるとされる。まだ、
それでも5兆円強あるが、4000億円以上にも昇る。
この累積赤字の問題をなんとかしなければ、財政の
破綻は名実ともに決まってしまう。破綻すればどうか?
…北海道・夕張市のように、大阪市は見捨てられて
国に切り売りされるだけでしかなくなる。関西の盟主は
京都か神戸にその座を明け渡すほかなくなるほかない。
「約1000兆円の政府紙幣発行で一気に解消できる」
その分で累積赤字を解消したとしよう…それだけで、
一気に健全化できるだろうか?そうなったとしても、
彼らが財政構造にメスを入れるとは限らぬ。構造に
メスを入れぬとなれば、また何年後かに同じことを
やるだろう。そんなことを何回も繰り返す国家やら
自治体やら公的機関の運営が、G7+[プラス]の
一角である我が国がとるべきことなのだろうか?
その財政構造にメスを入れる一角が、生活保護で
ある…不正受給があるおかげで、生活保護を
健康保険と一緒に廃止してしまえと主張する
勢力も我が国にないわけではない。果たして、
それを正面から主張して選挙で勝てるのか?
…答えは否。余であれば、いち泡沫候補も
同然の低得票。いや、それ以下で供託金は
大阪市選管に吸い上げられたまま終戦だろう。
そんな暴論を主張しているのではない。
人間味のないことをやろうとしているのでは
ない。対して府知事にはその危険性が高いと
いうことか。余にはそのオーラはかなり感じる。
同様の主張というべきか、小林氏や柳本卓治氏も
かなり府知事への危惧を表明していた。さらには、
西成区域における大阪市税への貢献もふまえ、
特別区化した新“西成区”が運営可能かどうか?
…絶対にできぬ、と即答された。生活保護の
予算だけで、一発で特別区たる“西成区”は
赤字再生団体に転落して終わってしまうのだと。
何度も言うが、生活保護そのものを廃止したら
それで一気に解決とか、政治はそんな簡単な
ものではない。できるものなら、やってみるがよい。
そして、西成区民には生粋という単語が実に
当てはまる。生来、ずっと西成区民という人が
割合的に東成区民よりも多いのであろうな、と。
だからこそか、西成選挙区選出の市議会議員が
熱く見えるのが気のせいではないということだろう。

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by 堕天使ルー
大手にしか価値がないのではな…